説明板(今治城)

なると4 | 2019/6/9 21:05
写真登録: なると4
今治城三の丸跡鉄御門遺構礎石
愛媛県 今治市 通町三丁目 1-4
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なると4
 展示されている2つの石は、平成17年1月~平成18年10月にわたる発掘調査において検出されてた、三の丸表門である鉄御門に使われていた礎石です。
 これらの2つの礎石は、鉄御門の正面鏡柱を支える礎石で、梁間寸法5.70mあったことがわかっています。礎石上面が平坦で、扉の付く鏡柱の礎石は、背面控柱の礎石より大きくなっています。両礎石とも石質は石灰岩で、割れが入っており、再使用するには強度・耐久性から不安がありました。一般に礎石として石灰岩は脆く、使われる事例はあまりない為、当地に移設展示することにしました。
 鏡柱用の礎石の正面側には鑿(ノミ)で斫り取って前面を平滑に加工した跡があり、石段の蹴込み面を兼ねた加工跡と思われます。おそらくは、遺構調査で判明した藤堂高虎創築の鉄御門枡形の地盤高さが現状地盤よりも1m以上低かったようで、門正面に右に折れ、1.5m程石段を上って鉄御門を潜ったようであり、その急な登りの石段を納めるために礎石に蹴込み加工を施したと推測されます。
 今回の復元に際しては、新規取替え礎石は強度・耐久性のある市内大島産の花崗岩を使って、レプリカを制作し、旧地盤面下に鉄筋コンクリート造の一体の基礎を構造し、その上に新設礎石を旧位置に据え付け、上部建家工事を行っています。
 この地に、工事に伴って実施した発掘調査では、破却されたくさんの瓦片及び桝形正面石垣などについて、破却改変時の状態を記録保存しております。